ガバナー月信2025年1月号
- 2025年 1月6日
2025年1月号をアップいたしました。
コロンボ・ロータリークラブ(スリランカ)の会員、K.R. “ラビ” ラビンドラン氏が、指名委員会により2015-16年度国際ロータリー会長に選出されました。10月1日までに対抗候補者が出ない限り、ラビンドラン氏が会長ノミニーとなります。
商学の学位を持つラビンドラン氏は、ティーバッグの製造で世界をリードする上場企業、Printcare PLCの創始者・CEO(最高経営責任者)であり、そのほかいくつかの企業や慈善信託基金の理事会メンバーを務めているほか、スリランカ最大の麻薬防止団体であるSri Lanka Anti Narcotics Association の創立会長です。
スリランカのポリオ・プラス委員長でもあるラビンドラン氏はさらに、同国政府関係者、ユニセフ、ロータリーのメンバーから成るタスクフォースの委員長としてユニセフと協力し、同国北部を領域とする武装組織から、全国予防接種デー(NDA)中の一時停戦の約束を取り付けた実績があります。
1974年にロータリーに入会したラビンドラン氏は、これまで、国際ロータリーの理事および財務長、ロータリー財団管理委員を務めたほか、国際協議会のディスカッションリーダー、地区ガバナー、規定審議会代表議員、ゾーン研究会委員長を歴任しました。また、スリランカで津波によって破壊された25校を再建する、ロータリー地区およびクラブのプロジェクトの委員長として、15,000人の生徒たちの支援に貢献しました。ロータリー財団功労表彰状、財団特別功労賞、ポリオのない世界を目指す奉仕賞の受賞者でもあります。
バナシー夫人との間には、2人のお子さんがいらっしゃり、ご夫妻は共に、財団のメジャードナー(レベル4)です。
会員の多様性を奨励するロータリーが、新たな1ページを開きました。米国サウスカロライナ州出身のアン L. マシューズ氏が、国際ロータリー初の女性副会長として、7月1日から任期を開始しました。
ロータリー財団初の女性管理委員および国際ロータリー初の女性理事でもあるマシューズ氏は次のように話します。「女性は長年、ロータリーに貢献してきましたし、これからも貢献し続けていくでしょう。『ロータリーは年配の男性の集まり』という誤解を生むイメージは、今後払拭されるに違いありません。仕事の重要性に男女の差はありません。重要なのは、ある役割をその人が最も効果的に果たせるかどうかです。そうは言っても、初の女性副会長を務めることに大きな誇りを感じるとともに、女性のロータリー入会を実現させたカリフォルニアの女性たちに感謝しています」
1989年、知り合いの牧師に推薦されロータリーに入会したマシューズ氏。その後すぐに、クラブの活動に活発にかかわり始めました。これまでロータリーで数多くの素晴らしい体験をしてきた中でも、インドでの予防接種、アマゾンのジャングルでの井戸の掘削、貧しい人々への食事の提供などの活動に参加したことが特に印象に残っていると言います。
Rotary orgより転載
2013年6月23日(日)、ポルトガルのリスボンでロータリー国際大会が開幕しました。かつての大航海時代には、世界を“発見”しようと、多くの探検家がここリスボンの港から出航しました。それから数百年の時を経た今、本国際大会のために世界各地からロータリアンとその家族や友人が集まり、大会開会の国旗入場で225の国や地域の旗が掲げられました。
田中会長による講演
「平和の港、リスボン」をテーマとする本大会のステージではこの日、平和を中心としたプログラムが行われました。本年度を通じて「奉仕を通じて平和を」と呼びかけてきた田中作次RI会長は、ラジオで昭和天皇の終戦宣言を聞いた少年時代から、ロータリーを通じて平和と奉仕の関係を意識するようになるまでを語りました。「日本は戦争に勝つために総動員でしたが、(終戦の)あの日から、再建に向けて、つまり、平和という日本の新たなアイデンティティに向けて動き出すことになりました」
八潮ロータリー・クラブに入会して、「超我の奉仕」という理念を学んだという田中会長。「ロータリーを通じて私が理解できたこと、それは、自分が働く意味は、人々に幸せを与えるためだということです。自分の利益のためだけでなく顧客のニーズに尽くしたいと考えました。そうすることで顧客の満足につながるだけでなく、会社の従業員の生活も良くなります。私は今では、前とは異なる観点でビジネスを捉えています。ロータリーの奉仕とは、自分のクラブ内だけに限定されるものではありません。私たちが人々のために行うことはすべて、よりよい世界の実現につながります」
国際奉仕に取り組み、人々の基本的ニーズを満たすことを通じて、ロータリーは日々、平和の実現に向けて貢献していると田中会長は続けます。会長としての一年間、各地でロータリアンがさまざまな方法で平和のために貢献する様子を目にしてきたことに触れ、平和について考えるよう参加者に促しました。「ここリスボンでの大会は、世界のあるべき姿を知る一つの機会となります。世界をより良くするために、全大陸から集まった人々が、互いの違いを越えて、真に重要なことに取り組むことができます」
その他の大会ゲスト
大会初日には、田中会長に加え、ポルトガルの社会保障相であるペドロ・モタ・ソアレス氏も講演し、平和構築やポリオ撲滅活動におけるロータリアンの貢献を称えました。「ロータリーが取り組む重要課題は、ポルトガルにとっても、またほかの国々や世界にとっても、重要な課題です。ロータリアンは私利私欲よりも、世界のためになることを優先させています。私たち政治家も、もっとこの姿勢を学ぶ必要があります」
開会本会議の締めくくりには、4人組のヴォーカル・グループ「イル・ディーヴォ」がパフォーマンスを披露しました。4人とも異なる国出身(スイス、スペイン、フランス、アメリカ)のメンバーたちは、互いの違いを乗り越えて共通の目的のために協力するという点で、ロータリーと共通していると話しました。
Rotary.orgより転載